身近なグリーフとは?

身近なグリーフとは?
往診専門の先生方との繋がりのなかで、
阿部美奈子先生のグリーフケアセミナーに出会いました。
その講義の内容は、心からのペット愛に溢れていて、
日常の診察の中で忘れがちな大切な部分を教えていただきました。
毎日の診療で、飼い主様やペットたちと向き合う中、
様々な悩みや葛藤をかかえられている方が本当に多いと実感しています。
そこで、
そういう飼い主様やペットたちの
心の支えになったり、
悩みの解決のきっかけになればと言う思いからこれからの内容をお伝えしていきます。
飼い主様たちはペットたちとの何気ない日常の中で、様々なグリーフに出会っています。
まず一つは、
こんなはずじゃなかったなぁと思うときに起こるグリーフです。
例えば、子犬を迎える時、飼い主様たちはハッピーな生活を思い描いて新しい家族を迎えると思います。
しかし、実際一緒に生活をしてみると
トイレを失敗したり、家具ガジガジかじられたり、
アマガミをされて怪我をしたり、など、
こんなはずじゃなかったと思うことがあります。
これもグリーフの1つです。
いつもとちょっと違うなと感じるときに起こるグリーフもあります。
お散歩が大好きな子が散歩に行かなかったり、
いつも完食する子がご飯を食べなかったり、
いつもより水を飲む量が少ないなぁと心配する時、
そういう小さな心配事もグリーフになります。
もう一つは、ペットの病気がわかった時あるいはペットの病名が告げられたとき。
これからどうなっていくのかと言う不安に駆られます。
これもグリーフです。
このようなグリーフが起こる事はとても自然のことなんですが、
グリーフがもたらす飼主様への不安感が、ペットたちの安心感を揺るがしてしまうことがあります。
そうならないためにはどうすればいいか。
今後しっかりお伝えしていきますね。